フライロッド
フライロッド
フライフィッシングが他の釣りとまったく違うところは、重さのあるフライラインをフライロッドで投げるということです。ですから、フライフィッシングをする上で一番重要なキャプチャーがフライロッドです。
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素材
グラスファイバーロッドとは、ガラス繊維(ガラスを融解、牽引して繊維状にしたもの)をエポキシ樹脂などで円筒状に成形したもので、しなやかでスローな粘りのあるアクションが特徴です。 カーボングラファイトとバンブーの中間あたりととらえればいいと思います。独特のフィールがあり、ゆったりとした釣り味を楽しめます。魚とのナチュラルなファイトも心地よく、愛好家も多いです。
- カーボングラファイト
カーボン(炭素繊維・アクリル繊維やピッチなど石油製品から作る)とエポキシ樹脂から成形されるロッドです。特徴は、とても軽く高弾性な事です。つまり、投げやすく遠投もしやすいのです。今のフライロッドの主流と言って良いでしょう。入門にもこの素材のロッドが良いと思います。無駄のないタイトな釣りが楽しめます。
- バンブー(竹)
竹を裂いて同一の三角錐を6枚削り、その6枚を張り合わせたロッドの事を言います。竹のしなりを利用したロッドですから、やわらかくスローなアクションが特徴です。バンブー特有の粘りがあり、しなやかさの中にもトルクフルな感じがあるのが特徴です。キャスティングや釣り味も独特な心地よさがあり、奥の深さを感じさせるアーティスティックな釣り竿です。
種類
- シングルハンド
シングルハンドは、片手でキャストするロッドです。#1〜#10あたりまであり、フィールドや対象魚によって使い分けます。小渓流の岩魚・ヤマメ狙いなら#3か#4、管理釣り場なら#4〜#6、本流のサクラマスやレインボーなら#6〜#10などと使い分けます。#1、#2のライトタックルも軽快で繊細な釣りが出来る事から、人気があります。キャストは、オーバーヘッドキャストが基本ですが、近年はアンダーハンドキャストという新しいキャスティングスタイルも登場しています。→最新テクニック
- ダブルハンド
ダブルハンドとは両手でキャストするロッドです。両手でキャストをする為少ない力でも遠投でき、長時間のキャストも疲れません。シングルハンドで使うダブルホールは使わずに、ロッドの大きな反発力で投げます。本流や湖での大物狙いに活躍します。投げ方は、オーバーヘッド・シューティングヘッド・スペイキャスト・アンダーハンドキャストと様々な投げ方があります。
- 練習用
アクション
ロッドアクションは実に様々な仕様があり、「こういうアクションがベスト」といったものはありません。フィールドや釣法や狙う魚(種類・大きさ)などで使い分けていく事になります。最終的には個人のフィール、好みによって選べばいいのだと思います。ですが、これからの初心者の方にはミディアムファーストアクションやファーストアクションが、キャスティングを覚えやすく投げやすいので、お勧めです。
- ファースト
バッド(グリップ側)部が硬くしっかりしていて、ロッドティップ側(竿先)が曲がるように設計されたロッドアクションです。コントロール性が良く、ピンポイントのプレゼンテーションキャストがしやすいです。又、バッドが硬い分反発力が強くロングキャスト向きです。但し、ゆったりとしたキャスティングフィールや魚とのやり取り、ランディングなどの釣り味には少々欠けるかもしれません。
- ミディアムファースト
ロッドの真ん中より少しティツプ(竿先)側で、曲がる設計のロッドです。ファーストアクションよりも少しやわらかめなフィールで、どんな状況でも一番無難に仕事をしてくれるアクションです。
キャスティング感も掴み易く、魚とのやり取りも楽しめます。但し、個性は少なくオールマイティで基本的なアクションです。初心者の方にはこのアクションのロッドをお勧めします。
- スロー
一言で言えば、やわらかいロッドと言うことになります。竿全体で曲がるフィール感です。そのやわらかさが、どうやわらかいのかというのがあるのですが、フライラインの乗り、重さをキャストしながらググッと感じられる、と言うことかなと思います。この感覚は大変心地よいものです。ですが、ある程度の経験を積まないとキャスティングやランディングなどは逆に難しくなってしまい、その良さを体感出来ないかもしれません。バンブーやグラスロッドは、その素材の特性からスローアクションなロッドが多いです。
- パラボリック
ロッドの負荷をかけた場所が曲がるアクションです。近年は技術も進歩し、このようなロッドも作れる訳です。ティツプに負荷をかければティップが曲がり、バッドに負荷を掛ければバッドが曲がる設計になっています。確かにこのアクションのロッドがあれば全てをクリアー出来ると思いますが、逆に負荷を掛ける部分を常に意識することが必要で、十分にその特性を生かすのには、それなりの経験・技術が必要なのかなと思います。
※選ぶ基準としては、「振りやすい」「投げやすい」「癖が無い」「素直なアクション」「抜けがいい」「ブレが無い」などの表現になりますが、こういった表現は感覚的で掴みどころがないかも知れません。実際に何本ものロッドをフライラインを通してキャストして少しずつ分かってくるものだと思います。個人の感性・考え・経験が、選ぶロッドを決めるのでしょう。初心者の方は、「軽く、投げやすく、素直なアクション」のロッドを手にとって欲しいですね。
番手
1番〜12番ぐらいまであり、数字の小さい方が軽くライトで数字が大きくなるに従って、へビィなロッドになります。
1番〜4番 | 5番〜8番 | 9番〜12番 |
渓流向き | 管理釣り場や本流 | 本流、湖、海 |
- 1番〜3番
小渓流での軽快なキャストに向いています。狙う魚も岩魚や山女ですので、大きなパワーは必要ありません。繊細な釣りが楽しめます。ライトロッドでの魚とのやり取りは楽しいものです。
- 4番
実にオールマイティな番手だと思います。小渓流から管理釣り場、さらには湖までそのシチュエーションによっては使えます。渓流でも思いフライを投げる時などは4番ぐらいあった方がいいです。
- 5番〜8番
本流や湖、管理釣り場などに向いています。ロングキャストをして大きな魚を狙います。ダブルホールの出番が増えます。6番あたりからダブルハンドも加わり、スペイキャストやアンダーハンドキャストにも対応できます。
- 9番〜12番
シングルハンドも無くはないですが、ほとんどがダブルハンドのロッドになります。サケを狙ったり、幻のタイメンを追いかけたり、はたまたフロリダで、ターポンを狙ったりと、ワールドワイドな釣りを楽しめる番手です。つまり狙う魚が巨大な訳です。
フライロッドは決して安くはありません。
安いものでも1万円前後はします。高いものになれば、ウン十万〜それ以上の値が付きます。
これから始める初心者の方は、とりあえずという感じで、セットの安いものを買うと思いますが、出来れば2万〜3万あたりのしっかりとしたロッドを購入する事をお勧めします。
何故ならロッド性能の良し悪しで、キャスティングの上達度が明らかに違うと思うからです。あまり良くない癖のあるロッドを最初に持ってしまうと、キャスティングも癖のある覚え方をしてしまい、スムーズな上達が出来ない可能性があるからです。
そこそこキチンとやってみようという方は、しっかりしたロッドを手にして貰いたいと思います。
目安としてはグラファイトロッドで、ミディアムファーストアクションの4番〜5番あたりがベストですね。
メーカーはまあ何でもいいと思うのですが、下記のロッドラインナップは実際に私が使ってみて良いと感じたお勧めのロッドです。
また、フライフィッシングセットも入門や初心者の方には重宝します。
お勧めはこち→フライフィッシングセット
ロッドラインナップ
Rods
HENDS
ヨーロピアンニンフィングの本場、チェコのメーカー。コンペティター(競技者)と度重なるフィールドテストを行い独自のニンフフィッシングロッドを開発しています。ロングリーダーからショートリーダーまで、高いパフォーマンスを実現できます。メーカー代表も「チームチェコ」のアドバイザーとして活躍しています。
Zhus Rods Company(バンブーロッド)
トンキンケーンの本場、中国、福建省でバンブーロッド製作しているZhus Rods工房。地の利を最大限に生かして、情熱と誠実さで欧米を中心に世界中にバンブーロッドを流通させ、高い評価を得ています。「これからバンブーロッドを」とお考えのあなたにぴったりの素晴らしいポテンシャルと驚きのコストパフォーマンスです。
Blue Heron Rods
Blue Heron Rodsは、主にグラファイトやグラスを素材とした独自のロッドを創る日本の個人工房です。フライフィッシングに対するこだわり、愛情、情熱を持って、日々、カスタムメイドのロッドを製作しています。コストパフォーマンスも申し分ありません。