イマージャー
イマージャー(イマージング)
イマージャーは、捉えどころのないフライ??
■イマージングとはニンフ(幼虫)が水底から水面に浮上する様のことで、幼虫から成虫になるその過程の状態のことです。ニンフは脱皮をしながら水面を目差しますので、その殻(シャック)を引きずりながら水面の表面張力を破り羽化することもしばしばあります。
その過程をうまくフライ(毛鉤)に表現したものが、イマージャーと呼ばれるフライです。かげろう(メイフライ)が羽化に失敗し、翅を半分出した状態や翅が開かずによじれた状態もイマージャーと呼びます。
カディスもイマージングガスを体にまとい浮上しますので、その形態を模したフライもイマージャーといえばイマージャーです。カディスピューパを表層付近でスイングさせたりするのも、イマージングといって言いと思います。
■つまり、水生昆虫は幼虫から成虫に変わる時に実にさまざまな形態になるんですね。
シャックをうまく表現したフライもありますし、ソフトハックルなどで動きをうまく出したフライもあります。ウイングが縒れて水面にべったり付いた状態を模したものも、イマージャーですし、また、ニンフフライをそのままイマージングするなどもあるようです。
フローティングニンフも、イマージャーだと私は思います。
つまり、様々なイマージャーパターンが存在します。
イマージャーというフライの考え方
他のフライの分類と違い、イマージャーという概念は、水面でも水面下でもその形態を言葉で表現する時のものだと私は捉えています。
■不完全な状態
メイフライダンでもニンフでも、カディスアダルトでもピューパでも、ユスリカでもその形態が不完全である状態のもの。
・脱皮に失敗し、羽がよじれていたり、ケースから出きらずにいる状態(水面直下)
・脱皮に成功したが、水面から飛び立てずに羽が水面に張り付いてしまっている状態(水面上)
■羽化しようとしている状態
・羽化しようと、水底から水面を目指し浮上ている状態
・羽化しようと、水面直下でくねくねと動いている様
・羽化しようと、水面にボディーが半分でている状態
・羽化しようと、ボディーだけが、水面に沈んだ状態
・羽化しようと、水面でシャックを引きずっている状態
などが、イマージングしていると考えます。
釣り方
この分野はフライフィッシングの中でも難しい釣り方になると思いますが、魚にとっては一番捕食しやすく、食欲のそそる状態といえるでしょう。ですからこの釣り方を学ぶとよりフライフィッシングの面白さと奥深さを知ることになるでしょう。
■釣り方も様々です。渓流ではやはりナチュラルドリフトが大前提になるでしょう。ドライフライと同じように不自然な動きをさせないことが釣果に直結します。また、時として流速の遅いプールなどでは表層をリトリーブする方法も効果的です。
この場合キャスト後に水面直下を引っ張りニンフやピューパの動きを演出します。魚がディンプルライズを繰り返している場面には有効ですが、やりすぎには注意が必要で見限られる原因になります。
リトリーブ方法にも色々なやり方があり、ただ引っ張ればいいというものではありません。水生昆虫にマッチし戦術が必要になるでしょう。カディス、メイフライ、ユスリカ、ストーンフライそれぞれの生態に合わせたアプローチが釣れる大きな要因になります。
まずは、ナチュラルドリフトの精度を上げていきましょう。
イマージングの釣りが分かってくると、今まで釣れなかった魚が釣れるようになりますので、
ぜひ、チャレンジしてみて下さい。
イマージングメソッドスクール
フライフィッシングの洗練された世界
ライズフィッシング(ドライ~イマージャー)
経験のある中級者以上の方の為の、上達アクションプランです。
フライフィッシングの今までにない興奮と面白さを体感してもらいます。
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「イマージェントライズハンティング」
の何たるかを体得していきます。
イマージェントライズハンティングとは、ライズの釣りを、
「新たな視点で再定義」
した釣り方だと言えます。
私はイマージングメソッドがフライフィッシングの最高峰の概念の1つであると確信しています。巷でよく言われるイマージャーの釣りとは似て非なりです。この釣りは常識の盲点を突いた理論とテクニックを併せ持っています。そして、全ての水生昆虫で応用可能な生命科学に裏打ちされた釣り方なのです。(当日の天候やハッチ状況により、内容は左右されることをご了承ください)
新しいFFの概念
- 午前 イマージングやライトニンフの概略と実釣練習
- 昼食後 ホワイトボードを使ったイマージング戦術と理論体系の習得
- 午後 イマージェントフライを使った高度なライズハンティングの実践
レッスン当日は、私が巻いた非売品のイマージャーフライも販売します。
(イマージングメソッドのテキスト・図解等の著作権はComplete Angler大井しょうぶに帰属します)
私は、この釣り方で日本はもちろん海外のフィールドでも高い実績を積んでいます。(忍野、湯川、渡良瀬、神流、川上、北海道、ポルトガル、ポーランド、スロベニアetc) つまり、どんなフィールドでも通用する可変能力に優れたテクニックであり考え方なのです。
「この釣り方で釣れなかったフィールドは皆無です」
源流域、渓流、中流域、本流、湖、管理釣り場・・どこでも応用でき狙った魚を釣り上げることが出来ています。
もちろん、似たような釣りをしている人はいるでしょう。意図せずたまたまこのような釣りになったという人もいるかも知れません。しかし、似て非なり。その背景にある理論的バックボーンを踏まえた上で戦略的に狙うのとそうでないのでは、やはり大きな差が生まれます。何が違うのか?その考えの基軸には何があるのか?
また、イマージングメソッドはシングルハンドスペイ系のキャストと非常に相性が良く、手返しのいいスピード感あふれる釣りが展開できます。
これほどフライフィッシングの魅力が凝縮された釣り方は他にないでしょう。
※シングルハンドスペイキャストのレッスンも同時に行うことが可能です。
実は、主にヨーロッパで開かれる「Fips世界フライフィッシング選手権」に参戦しようと思った強い動機こそ、このイマージェントメソッドを世界の舞台で試してみたかったからなのです。
最初の挑戦は、2006年のポルトガル大会。思えば、長い時間を掛け私の挑戦は続きました。そして、出場した3回全ての大会でイマージェントドリフトを試し、狙い通りに魚を釣ることに成功しています。
フィールドの状況が良ければ今までになく最高に素晴らしい体験ができるでしょう。濃密すぎる釣りの一日になります。レッスン後に、ノートにレッスン内容を記録し釣りの思考法を整理することをお勧めします。
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