ブログ/2010-06-27
ポーランドから帰りました。
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』
『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
こんにちは。
大会を終え、ポーランドから日本に帰ってきました。
チーム優勝は、チェコチーム。
個人成績も、金、銀をチェコの若手が取り、
圧勝でした。
金メダリストは、 PAVELさん。
まだ30才にも満たないであろう次世代のホープといった感じでした。
大会後の夕食会で、日本から持っていった「はっぴ」を羽織らせてあげると、
お礼にという事で、彼が締めていたネクタイを頂きました。
チェコチームは組織力があり、
本気で優勝を狙っている雰囲気がありましたね~。
ディナーの時も黙々と食事をたいらげ、
いい意味でストイックな感じを受けました。
今回日本は、チームとしてのエントリーはしていませんので、
個人としての参加という形になります。
(チームを組織できるのは5人の選手が必要で、
日本はそれを満たしておりません)
結論からお伝えしますと、
私は、今回はまったく成績はふるいませんでした。
日頃の日本での釣りとはまったく違う世界が立ちはだかりました。
前回のポルトガル大会よりも出来は悪かったですね。
ですので、あまり面白くないメルマガになりますが、
お伝えしたいと思います。
結果について様々な原因が考えられますが、
全てに置いて、少しずつ遅れをとっており、
その少しの差の積み重ねが、結果として大きな差になったと感じています。
微差力ですね。
■体力
まず体力面ですが、
ポーランドに旅立つ前に、
病院2箇所をハシゴする日々が2ヶ月近く続き、
体調をかなり崩してしまった事が、全ての大元ですね。
(これほど健康を崩したのも、生まれて初めての経験です)
一時参加をやめようかとも考えましたが、
どうにか体調も元に戻りつつあったので、
とにかく行くだけ行ってみようと決断しました。
(現在は回復しています)
その背景には、釣りをプレイするだけではなく、
世界大会の情報発信という目的があったからでした。
(このメルマガやサイトのことですね)
そんな事情でしたので、
現地に入ってからも体調不良になり、
いつもなら移らないであろう風邪が移ってしまい、
風邪をこじらせずっと微熱が続く状態でした。
この時点で健康管理を出来なかった自分のあまさが露出してしまいました。
釣りの集中力も欠き、
ひらめきも薄れ、闘争心にも火がつきませんでした。
川に立ちこんでいても、ガタガタ震えが来る始末。まったくなさけない。
体育だけはいつも5だった(通信簿)運動能力も、永遠ではない訳です。
■情報
ある意味、情報戦であるのが大会です。
当たりフライをどれだけ仕入れられるか、
川や湖の状況をどれだけ的確に把握できるか、など、
事前情報や現地でも他のメンバーの力でかなり集められましたが、
やはり、実際に自身で釣りをしてみると、まったく違う場面に出くわすことも少なくありません。
ヨーロッパの国の方々、優勝国のチェコなどは隣の国ですから
車で釣行できる環境にある訳で、
大会までの事前情報に雲泥の差があることは確かです。
大会の川、サンリバーは、
基本的にはカディスの川のようですが、
時間帯や天候などにより、グリーンドレイクがハッチしたり、
まったく沈黙したりもします。
また、小さなスカッドが大量に生息しており、
魚は常食していると思われますが、
このフライを流しても、反応は思わしくありませんでした。
実際、長い時間を掛け色々な条件の下、自身で釣りをしながらあたりフライや釣り方を探していく
事をしなければ、対等に渡りあえるのは難しいと感じた次第です。
日本でのライズフィッシングやマッチザハッチだけでは、全てをカバーすることは無理で、
ハッチもなく沈黙した川で、どれだけ魚にコンタクトを取れるかが勝負なんですね。
つまり、ニンフィングの精度の高さが差を分けます。
20cm前後のブラウンは、そこそこにヒットしてくるのですが、ノーカウント。
25cm以上の魚をどう釣っていくかも大きな課題でした。
また、語学力に乏しい私では色々な細かいニュアンスまでは把握しずらく
課題は多かった訳です。
■歴史
シンポジウムで
ヨーロッパのフライフィッシングの歴史を紹介してもらえましたが、
これは大変興味深く面白かったですね。
ヨーロッパの各国で、独自の歴史があるようで、
イギリスだけがフライフィッシングの大元という訳でもなさそうです。
現在資料が手元にありませんので、詳しくは書けないのですが、
機会があればまたシェアーしたいと思っています。
■様々な釣り方
・ポーリッシュニンフィング
・チェックニンフィング
・フランスのニンフィング
・ローリーポーリーというリトリーブ
・二刀流
チェックニンフィングの元になっている釣り方が、ポーリッシュニンフィング。
今回ガイドしてくれたポーランドのヤーンさんらが、地元でやっていた釣り方らしいですね。
それをチェコの人達が参考にし発展させたものが、チェックニンフィング(チェコニンフ)らしいです。
公式練習の時に一緒になったポーランドのピエトロさんは、
ニンフィングとウエットフライの釣りを混ぜたような釣り方で、
私の横で、爆釣していました。(見た目は日本人の中間管理職のような風貌なのですが、いや~カッコ良かったです)
フランスもアップにショートキャストして、ラインのたるみを取るためのリトリーブを
すばやく行いタイトに釣っていく独自のやり方をしていました。
湖での釣り方で面白いのが、ローリーポーリーというリトリーブ方法で、
ボートで座ってのリトリーブになりますので、大きな手の動きがしずらいんですね。
そこでロッドを脇で抑えるように抱え、両手をぐるぐる回転させながら高速でラインを手繰る
リトリーブ方法を多くの選手がやっていました。
私もやってみましたが座っての釣りの場合は、思っていたよりやりやすかったですね。
二刀流は、川に立ちこむ時にもう一本ロッドをウェーダーの中に差し、ベルト当たりで固定するやり方で、
いちいち岸までロッド交換に戻る時間を省け、合理的な作戦です。(サンリバーは川幅が100mはありますので戻るとなると大変です)
やってみるとさほどじゃまにもならず、日本で言う二刀流みたいなイメージになります。
好き嫌いだけで判断すれば、これらのニンフィングは数釣りの為のものですので、
意見が分かれるとは思いますけど。
しかしまあ、色々な釣り方の進化があり面白い世界がやはりそこにはあります。
ただ、大きく分けるとこういう呼び名になるだけで、各個人でも微妙にやり方は違いますし、
色々な釣り方をシチュエーションで使い分ける事が得策ですね。。
ですので、あまり釣法自体にはこだわらない方がベターだと感じました。
今後、これらの釣り方を日本で試してみますので、
その経過などはまた情報発信したいと思います。
■コントローラー
地元のコントローラーの方々は、
英語も出来ないので、まったく言葉は通じません。
しかし、皆気さくでテレながらも色々話しかけてきます。
はにかんだり、テレたりする人がポーランド人は多いですね。
湖でのコントローラーの方は、小さな景品用のような金メダルを私にくれました。
日本からはるばる来てくれた事へのお礼のようにも感じました。
最後に私に付いたコントローラーの方は、
携帯写真を何十枚も私に見せながら、一枚一枚説明をしてくれます。
まったく言葉は分かりませんが、言いたいことは雰囲気で伝わってきます。
家族が写っている写真が多かったので、家族の紹介をしたかったのでしょう。
奥さんらしき写真を指差し、普段はやさしいけど時々・・・、的な事を私に伝えようとしていました。
まあ、どこの国でも事情は同じなようで・・・。
■今後
来年はイタリアでの開催です。
私自身は、参加するかどうかはまったく白紙の状態です。
少なからず興味を持っている方も、
参加費用や日程などを考えるとやはり難しい部分もあるとは思いますが、
ひとつ、腕試しに出てみるかとか、
いい思い出に、という事でもいいと思いますので、
海外釣行の一つの選択肢として考えても面白いのではないかと感じますね。
チェコの金メダリストは若いですし、日本の腕自慢の若者も野心を抱いたっていいと思いますよ。
ヨーロッパに在住する方ならなおさら有利です。
2回の私の経験からお話出来ることは、伝えようと考えていますので、
もし、興味を持たれたなら連絡下さい。
まあ、何にせよ一つのフライフィッシングの歴史がこの大会によって作られている事は間違いないですね。
釣法などの細かい部分はまた次回のメルマガで紹介します。
では、今号はこの辺で。
どうぞ、より良きフィッシングを!
■編集後記
サッカー日本代表がデンマークに勝ちましたね!
日本中すごい盛り上がりですよね。
ぱっとしない話題が多い中、
皆、ここぞとばかりにエネルギーを発散させているようです。
それにしてもあのプレッシャーの中、よくぞやってくれました。
いや~、何というか、私の分までがんばれニッポン!!
釣りの世界の戦士諸君。
あなた方の出番ももうそう遠くはないですよ。
※ご意見、ご感想をお待ちしております。(苦情もOK)
「もっと、こういった情報を発信して欲しい」とか、
「こういう商品情報を知らないか」とか、
「こういう事で悩んでいるんだけど、どうにかならないか」とか、
「こうなりたいんだけど、上手くいかない」とか、
「自分の意見をメルマガに載せてくれないか」とか、
「キャスティングを教えてくれないか」とか、
「一緒に釣りに行って教えてくれないか」とか、
「一緒に釣りに行って教えてあげるよ」とか、
何でも結構ですので、お気軽に連絡下さい。
よろしくどうぞ!
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